サンティアゴデコンポステーラに入らなかった話。

サンティアゴデコンポステーラに到着したら、大抵の方は聖堂内にはいり、ミサに参加したりして、旅を振り返るのではないでしょうか。

みなさんいろんな想いを噛み締めて、また新たなスタート地点に立ったような気持ちになるのではないかと思います。
 
さて私は、ミサには参加しませんでした。
それどころか、聖堂内にも入りませんでした。
 
理由は特にないんです。
自然と「行かなかった」のです。
 
サンティアゴデコンポステーラに着いたとき、それはそれは大雨でした。
石畳は川になっており、一緒に歩いていたマドリード出身のカルロスは今まで生きてきてこんな雨を見たのは初めてだと言っていました。
それくらいの豪雨。
やったー!着いたー!なんて言ってる余裕はなく、濡れないところから写真を撮って、そそくさとホステルを探しに行きました。f:id:the-devil-wears-prada-ayaka:20170724124541p:plain
なんとかホステルを見つけたところで私は荷物を置いて、カルロスは仕事があるのでマドリードに帰って行きました。
 
ひとり取り残された私。
急に旅が終わった実感が湧いてきて、一気に脱力感に襲われました。
靴も服もバックパックもぐちょぐちょ。
なんかもうどこにも行きたくない。
シャワーを浴びてベッドに横になり、これからどうするか考えました。
一日約40km歩くハイペースでここまで来たので、帰るまで1ヶ月近く時間ができてしまったのです。
ムシアまで歩こうか、ポルトガルの道からもう一度歩こうか、いろいろと考えていましたが、なんだかもう歩きたくなかったんです。
ということで、巡礼はここで終わりにして、残りは観光して過ごすことに決めました。

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私の足に豆ひとつ作らなかった優秀なトレッキングシューズは区切りとしてホステルに置いて、翌朝ポルトガルポルトへバスで向かいました。

 

 

聖堂内に入っていないこと、後悔がないかといえば嘘になりますが、あまりにも自然な事だったので、「なるべくしてそうなった」のだと思っています。

私の人生のこの章にはまだピリオドを打ってはいけないのかな。

また巡礼をした時に、もしくは自分の中で新しい章がはじまると感じた時、また戻ってきたいと思います。